2010年03月16日

(4)通行人を次々に襲った男は“狙い”を定めた…弁護人が詳細に質問(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第6回公判】(4)

 《東京・秋葉原の交差点で3人が襲われた場面について証言してきた目撃者。遮蔽(しゃへい)板の向こう側で、か細い声で、事件で感じた気持ちを吐露している。加藤智大(ともひろ)被告(27)は前を見つめたまま動かない》

 検察官「事件についてのニュースを見ましたか」

 証人「はい、事件直後に自分の部屋で見ました」

 検察官「どんな気持ちになりましたか」

 証人「関係ない人を巻き込んだので、悲しい気持ちになりました」

 検察官「悲しい気持ちになってあなたはどうなりましたか」

 証人「自然に涙が出てきました」

 検察官「事件を目撃した後、気持ちに変化はありましたか」

 証人「はい。外で遊んでいる子供たちの歓声が聞こえると、それだけで心配になってきます」

 検察官「子供たちの声がどう思えて心配なのですか」

 証人「大人が入って乱暴をしているのではないかと思ってしまいます」

 《次に検察官は、裁判官らの手元モニターに現場の写真を映し出した。3人の被害者が写っているかを確認するようだ。法廷内の大型モニターには映らない》

 検察官「この写真の男性は、あなたが目撃した人と比べどうですか」

 証人「同じです」

 検察官「この写真の中央下の白っぽい服を着た女性は、あなたの証言した白いワンピースを着た人と比べてどうですか」

 証人「同じです」

 《ほかにも数枚の写真を示された目撃者の証人は、写真に写っているのが被害者の男性2人、女性1人であることを確認した。「私からの質問は以上です」。検察官は質問の終了を宣言。弁護側の質問に移る。女性の弁護人が質問に立った》

 弁護人「弁護人から質問します。あなたの証言されたトラックの揺れは蛇行するような感じでしたか、グラグラするという感じでしたか」

 証人「蛇行するような感じでした」

 弁護人「あなたの前を通り過ぎ、止まったトラックはどのように止まりましたか」

 証人「少し斜めに、少し減速しながら止まりました」

 《秋葉原の交差点に突っ込んだトラックが「左右に揺れながら走っていた」と証言した目撃者に、弁護人は細かく、その様子を確認していく》

 弁護人「トラックが止まって車内から男が出てくるまではどのくらいの時間がかかりましたか」

 証人「3〜5秒だったと思います」

 弁護人「止まってすぐという感じですか」

 証人「はい」

 弁護人「トラックから降りてきた男は、最初の(被害者の)男性に目標を定めて向かっていくという感じでしたか、それとも行った先に男性がいたという感じですか」

 証人「目標を定めていたかどうかは分かりません」

 弁護人「トラックから降りた男はどのような表情をしていましたか」

 証人「無表情に近かったです」

 弁護人「何か声を出していましたか」

 証人「出していませんでした」

 弁護人「男は小走りに走っていたということですが、被害者男性に右手を押し当てた時には止まっていましたか、走っていましたか」

 証人「走っていたままの状態でした」

 《弁護人はトラックから降りてきた男が、どのように被害者を襲ったのか、より細かく明らかにしようとしているようだ》

 弁護人「その後、(次の被害者の)白いワンピースを着た女性のところに行く間に男は声を発していましたか」

 証人「出していませんでした」

 弁護人「女性と男は向かい合うような格好になったとのことですが、男は立ち止まりましたか」

 証人「立ち止まっていませんでした」

 弁護人「ずっと走った状態でしたか」

 証人「はい」

 弁護人「女性に狙いを定めるような感じでしたか」

 証人「ぶつかるような感じでした」

 弁護人「女性から(次の被害者の)男性の方へ向かう時の男の様子、表情は見えましたか」

 証人「近づくときはほとんど無表情でした」

 弁護人「何か声を出していましたか」

 証人「出していませんでした」

 弁護人「男はまっすぐ走っていましたか、ふらふらしていましたか」

 証人「まっすぐ走っていました」

 弁護人「男性の背中に男が何かを押し当てたように見えたとき、男は背中を狙っていましたか」

 証人「たぶん狙いを定めたのだと思います。狙いを定めて押し当てたように見えました」

 弁護人「男が奇声を発したのは押し当てた後ですか」

 証人「はい」

 弁護人「どのくらいの声の大きさでしたか」

 証人「どのくらいって…。けっこう大きな声で『ウオー』というような声でした」

 《弁護人が質問を終えた。証人は消え入りそうな声ながら、細かく現場の様子を証言した。加藤被告は、時折、顔をかいたりする以外はほとんど動きがない。ここで男性弁護人が立ち上がった。秋葉原の交差点でトラックから降りて、3人を襲った男の行動について、補足で質問をする》

 弁護人「トラックから降りてきた男性が被害者3人にぶつかったのを見たということですが、男性は途中で立ち止まることはありましたか」

 証人「ありません」

 弁護人「男性は後ろを振り返ったり、気にしたりするようなことはありましたか」

 証人「ありませんでした」

 《弁護側は質問を終えた。村山浩昭裁判長は休廷を告げた》

 =(5)に続く

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posted by イガワ タイラ at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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